2008年 07月 28日
「あのドアが開いたとき、食い物をもらえる!」と認識したらしく、勝手口のドアを開けるとご一家が寄ってくるようになりました。 父から「エサやり禁止令」が出ていましたが、時にコッソリ、時には大胆に、時には母からエサを提供されて、エサを与える日々が続いていました。 できるだけ、一番弱っちい子猫にエサを食べさせようと頑張ってみましたが、鼻が詰まっていて利かないため、口のところにエサを近づけても食べようとしません。 母乳は飲んでいるようなので、奥さんに重点的にエサを与えるように心がけているものの、他のご兄弟の食欲はすさまじく、奥さんは途中から遠慮してしまうのでした。 ひからびるよ!奥さん! 勝手口から振り向けば、壁を挟んで家の中では小梅(飼い猫)が冷ややかにこちらを見つめていたりします。 いやいや、なんでもないのよ。なにもしてないったら。 「新しい猫が来ると、古くからいる猫がいつの間にか姿を消す」なんて話を聞いたこともあります。 うちの小梅ももう14歳のお婆猫。まだまだ元気ではありますが、いつ何時何が起きてもおかしくはないお年頃。 浮気をしたあとはしっかり本妻もかわいがるのでした。 もちろんご一家に触れたあとはしっかりと石けんで手を洗ってから。 黒猫一家との甘い蜜月は約一ヶ月続きました。 そんなある日のこと。 小梅の左目がいつもより潤んでいて、涙が止まらない様子。 まさか私が病気を移した?手は洗ってたけど…服などから移ることもあるみたいだしなあ…。 小梅はすぐ動物病院に連れて行かれ、注射と目薬により翌日には快方に向かっていた。 結膜炎だったようです。 ああ、ご一家も病院に連れて行くことができればすぐに目も鼻も良くなるのに…。 それまではエサやりを容認していた母も、この事件をきっかけにエサやりにいい顔をしなくなりました。 それでも私は小梅の食べ残しや、人間の食べ残しなどをコッソリ与えていました。 そして運命の日はやってきたのです。 父が裏庭の梅の実の収穫と、雑草の手入れを始めました。 ムリにご一家を追いやったりはしていなかったけど、人間が一日中ガサガサと近くで動き回っていたため、かなりおびえていました。 しばらくは遠巻きに様子をうかがっていたご一家も、数時間後には姿を消していました。 そして、それからご一家の姿を見かけることはなかったのでした…。 <<たぶんつづく>>
by knkngi
| 2008-07-28 01:20
| いきもの
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