2008年 06月 30日
黒猫の一家と出会った日から、展示前の忙しい時期だというのは棚に上げておいて、毎日観察&ラブアタックを開始した。 お昼過ぎになると、母猫はエサを探しに(多分)外出する。 子供たちだけでお留守番している間、ずっと置きっぱなしにされているブルーシートの上で4匹が身を寄せ合ってひなたぼっこをしている。 ブルーシートの上は暖かいのかな?いつもここにいます。 勝手口を開ける音で、一番元気で警戒心の強い白靴下の長男(イメージ)がすぐに身を隠します。 せっかく助けてやった恩を忘れやがって! 子猫たちは4匹とも目ヤニがでていて、鼻がズビズバしている。 出会ってから数日は長男以外の3匹のうち、2匹は片目が目ヤニで開かなくなっていて、1匹は両目ともふさがっていた。 そのせいもあって鈍くさく、近づく事ができた。 さらに2匹が逃げても、両目が開かない子は逃げることもままならず「ギャーなになにー!?何が近くに来てるのー!?助けテー」といった鳴き声を上げつつ震えている。 長男以外の3匹は全身真っ黒。 一匹はすらりとシッポが長く、あとの二匹は短く、カギシッポ。 長男のシッポは柴犬のようにぐるんとねじれている。 ごめんごめん、なにもしないからサ〜などとつぶやきながらジリジリ近づき、そ〜っとナデナデ。 そうこうしていると、母猫が帰ってきてドスの利いた声でウ〜っと威嚇される。 そんなことを繰り返しながら、毎日毎日飽きもせず、時にはこっそり、時には大胆にエサを与えてスキンシップを図っていた。 目がふさがっていた子達も次第に両目が開くようになり、視力には問題がないもよう。 最初に両目がふさがっていた子はずいぶんとなついていて(もしくはかなり鈍くさい)、しゃがんで見守っていると私の足と足の間に座り込んだりする。 かわいい〜☆と思ってナデナデしていると、くしゃみをして鼻水をぶっかけられる。 全員鼻づまりなのは治らないようだ。 相変わらず母猫は威嚇してくる。子育て中だから当たり前なんだけど。 「フフフ…奥さん、そんな態度をして見せたって無駄ですゼ。コレが欲しいんだろう!?ホラ、ホラ!」 母猫も少しずつなれてきていて、手から直接エサを食べるようになった。 しかしやっぱり威嚇はやめられないらしく、ウ〜ウ〜言いながら食べている。 笑いながら怒る竹中直人か! エサをあげ続けていたら、勝手口のドアが開く音で猫たちが集まるようになってきた。 エサを手にのせて差し出すと、そりゃあもうものすごい勢いで食べる。 ウチの飼い猫の小梅は食が細くて好き嫌いも多く、こんなにガツガツ気持ちよく食べてくれない。 ご一家の皆さんは手をペロペロとなめてくれるけど、小梅は1〜2回しかなめてくれない。 小梅は飼い猫なのにあんまり近づいてくれない。甘えるときでもボクサーのように一定の距離を保ちつづける。グリグリとすり寄ってくることもない。 「猫ってこういうもんだったよね!!」 という感動がよみがえる。 5匹が寄ってくる。すり寄ってくる。甘えてくる。しかも4匹はカワイイ盛りの子猫。 長年連れ添ったアイツより甘く、新鮮。 私は完全にご一家のトリコになっていた。 このまま甘い蜜月が続く、そう思っていた…。が。 <<つづく>>
by knkngi
| 2008-06-30 23:40
| いきもの
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