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2008年 06月 30日
カナコの浮気物語 〜蜜月編〜
カナコの浮気物語 〜蜜月編〜_b0075027_22372280.jpg黒猫の一家と出会った日から、展示前の忙しい時期だというのは棚に上げておいて、毎日観察&ラブアタックを開始した。

お昼過ぎになると、母猫はエサを探しに(多分)外出する。
子供たちだけでお留守番している間、ずっと置きっぱなしにされているブルーシートの上で4匹が身を寄せ合ってひなたぼっこをしている。
ブルーシートの上は暖かいのかな?いつもここにいます。


カナコの浮気物語 〜蜜月編〜_b0075027_23088.jpg勝手口を開ける音で、一番元気で警戒心の強い白靴下の長男(イメージ)がすぐに身を隠します。
せっかく助けてやった恩を忘れやがって!

子猫たちは4匹とも目ヤニがでていて、鼻がズビズバしている。
出会ってから数日は長男以外の3匹のうち、2匹は片目が目ヤニで開かなくなっていて、1匹は両目ともふさがっていた。
そのせいもあって鈍くさく、近づく事ができた。
さらに2匹が逃げても、両目が開かない子は逃げることもままならず「ギャーなになにー!?何が近くに来てるのー!?助けテー」といった鳴き声を上げつつ震えている。

長男以外の3匹は全身真っ黒。
一匹はすらりとシッポが長く、あとの二匹は短く、カギシッポ。
長男のシッポは柴犬のようにぐるんとねじれている。

ごめんごめん、なにもしないからサ〜などとつぶやきながらジリジリ近づき、そ〜っとナデナデ。
そうこうしていると、母猫が帰ってきてドスの利いた声でウ〜っと威嚇される。
そんなことを繰り返しながら、毎日毎日飽きもせず、時にはこっそり、時には大胆にエサを与えてスキンシップを図っていた。

目がふさがっていた子達も次第に両目が開くようになり、視力には問題がないもよう。
最初に両目がふさがっていた子はずいぶんとなついていて(もしくはかなり鈍くさい)、しゃがんで見守っていると私の足と足の間に座り込んだりする。
かわいい〜☆と思ってナデナデしていると、くしゃみをして鼻水をぶっかけられる。
全員鼻づまりなのは治らないようだ。

相変わらず母猫は威嚇してくる。子育て中だから当たり前なんだけど。
「フフフ…奥さん、そんな態度をして見せたって無駄ですゼ。コレが欲しいんだろう!?ホラ、ホラ!」
母猫も少しずつなれてきていて、手から直接エサを食べるようになった。
しかしやっぱり威嚇はやめられないらしく、ウ〜ウ〜言いながら食べている。
笑いながら怒る竹中直人か!


カナコの浮気物語 〜蜜月編〜_b0075027_2239593.jpgエサをあげ続けていたら、勝手口のドアが開く音で猫たちが集まるようになってきた。
エサを手にのせて差し出すと、そりゃあもうものすごい勢いで食べる。
ウチの飼い猫の小梅は食が細くて好き嫌いも多く、こんなにガツガツ気持ちよく食べてくれない。
ご一家の皆さんは手をペロペロとなめてくれるけど、小梅は1〜2回しかなめてくれない。
小梅は飼い猫なのにあんまり近づいてくれない。甘えるときでもボクサーのように一定の距離を保ちつづける。グリグリとすり寄ってくることもない。


カナコの浮気物語 〜蜜月編〜_b0075027_23311753.jpg「猫ってこういうもんだったよね!!」
という感動がよみがえる。
5匹が寄ってくる。すり寄ってくる。甘えてくる。しかも4匹はカワイイ盛りの子猫。
長年連れ添ったアイツより甘く、新鮮。
私は完全にご一家のトリコになっていた。
このまま甘い蜜月が続く、そう思っていた…。が。

<<つづく>>

by knkngi | 2008-06-30 23:40 | いきもの


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