2007年 05月 01日
季節はずれの鞴祭・その2
「つづく」と言ってからずいぶん時間が経ってしまいました。
実は2日ほどの間に済んだできごとなのに。
<<前回のあらすじ>>
b0075027_1443987.jpgまずは、和太鼓と同じような感じの黒い鋲を抜いて、革の縁に巻いてある帯状の革をはがす。
最初は一個一個鋲を抜いていたけど、帯の端だけ抜いて、帯ごと引っ張ったら簡単にズボズボ抜けていった。
そして、ボロボロになった革をはがそうとしたが、木の板にしっかりと接着されていてなかなかはがせない。
仕方ないので、カッターでザクザクと切り抜いていく。

長年使い込まれた革は、まるで樹皮のようにガッサガサ。
使われていなかった期間があったので、ここまでボロボロになってしまったのだろう。
あちらの穴をふさげばこちらに穴が開く、といった状態だった。


b0075027_1324310.jpgふいごの中身はこんな構造。こんなバネだったのね〜。
もう一つの針金で革を押し広げている。
バネの奧にある四角い木の板が弁。弁の上にある丸い穴の裏側にも同じ弁がついていて、空気の流れを作っている。簡単な構造なんだなあ。

買ってきた合皮を適当な大きさに切り、ボンドを塗って木に貼り付けていく。
要所要所を小さな釘で留めながら、できるだけピンと張っていった。
上下とも張り終えて鞴を押してみると、どうも頼りない。念のため、余った合皮をもう一枚重ねて張っておいた。二重にしておけば破れる事もないでしょう。

b0075027_1325979.jpg帯状に切った合皮を巻いて、黒い鋲で留めていく。
なんとか完成!

…が、今まで通りに踏んでみるとどうも様子がおかしい。
ボヨボヨした感じだ。
原因は…上部の帽子のようなところにあった。
布製の帽子のようなものもボロボロになっていて、穴が広がっていた。


b0075027_1334348.jpgただのカバーだと思っていたこの帽子にも重大な役割があったのだ。
布カバーをはずした状態がこの写真。ゴムの膜が張ってある。
鞴を踏んだときにここに空気が貯められ、足をあげているときにゴム膜の圧力で徐々に空気が送られる。
ゴム膜のおかげでいつでもほぼ一定の量の空気が送られるのだ。
では布の帽子はなにか?
帽子がないとゴム膜が際限なく膨らんでしまい、ちっとも空気が送られないのだ。
つまり、適度な量の空気を貯めて押し出すためのストッパーだったのだ。



b0075027_1352839.jpg仕方がないのでこちらも作り直す事にした。
せっかくなのでかわいらしく黄緑のステッチにしてみました。
中心の丸いところはミシンではうまくできなさそうなので、手縫いであります。
かわいい。普段は机の下の暗がりにあるので見ないけど…。
着物の裏地にオシャレしたい、日本人気質なわけで。


b0075027_1385771.jpgできあがった布帽子を取り付けて、今度こそ完成!

試しに使ってみると……どうもボヨボヨ感が抜けきらない。
今までが穴だらけすぎて、踏み心地がスカスカだったせいもあるんだろうけど、それにしても今一つだ。
やはり材料費をケチって合皮にしたのがいけなかったらしく、伸びすぎてしまっているらしい。
仕方がないのでビニールひもで二ヶ所縛って伸びすぎを抑えてみた。
少しは改善されたけど、やっぱりちょっとヘン…。
帽子のサイズがいけなかったのか?
それとももともと穴の開いていない鞴はこんなものなのか?
やはり奮発して本革に変えるべきなのか?

疑問は残るが、もうめんどくさいのでしばらくこれで使ってみよう。
きっといつの間にか慣れるに違いない。
(実際これは4月頭のできごとなので、最近はだいぶ慣れてきました。)
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by knkngi | 2007-05-01 02:16 | しごとば


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