2009年 05月 01日
とは言っても、もちろん我が家の庭には海も川も池もございません。 何を釣るのかと言えばそれは…虫! 毎年、今くらいの時期。 外にいるとポカポカして気持ちよく、それでいてまだ蚊もいない。 花も咲き乱れて、庭の色彩もカラフルでキレイ。 ついついボケ〜っとしてしまうのです。 ![]() 玄関のそばの固い土のところに、直径2〜3ミリ程度の無数の穴が開いている。 アリの巣ならば穴の周りに独特のツブツブした土の山ができているし、頻繁にアリが出入りしているのですぐわかるけど、この穴は本当にただポッカリと空いているのです。 しばらく見ていると、穴の奧から何かがはい上がってきて、地表ピッタリのところにフタをするようにして止まる。 マンホールのフタのように、穴のサイズピッタリ。 まん丸で、半分が白くて半分が黒い。ちょうど天気図の記号の「雷」みたいな感じ。 そばに落ちている松の葉っぱでつつくと、奧に引っ込んでしまう。 おばあちゃんだったかお父さんだったかが、それは「ニラムシ」だと教えてくれた。 ニラムシというのは通称で、ハンミョウという虫の幼虫であるらしい。 アリ地獄の平面版とでも言いましょうか、エサが通りかかるのをひたすら待ち伏せしているのだそうです。 ニラの葉っぱで釣ることができるので、通称ニラムシ。 成虫はとても美しい緑色らしいけど、我が家の庭にいるのはそんなにキレイになる種類ではないらしく、成虫の姿を未だに知りません。 庭に生えている「ノビル」という、ニラをさらに細くしたような雑草(食用にもなる) で釣ることができるとも教えてもらった。 それを聞いてから、ニラムシ釣りのチャレンジが始まった。 ノビルを穴につっこむと、しばらくしてパチンと食いついた手応えがある。 耳をすましていると、本当に音もする。 そこで引っ張り出そうとすると、はずれてしまう。 くやしいので、かたっぱしから松葉を穴につっこんでやる。 時間が経つと、松葉が穴からジワジワ伸びてきて、パタンと倒れて抜ける。 穴に入るサイズの小石を投入する。 時間が経つと、ニラムシがもぞもぞと上ってきて、怒ったように小石を放り投げる。 結構飛ぶんですこれが。 何度も繰り返すけどまったく釣れないので飽きてしまう。 そんなことを毎シーズンに数日ずつチャレンジしていた。 そろそろ10年は経ったのではないだろうか? そして今年もシーズンがやってきた。 なんだか、いい加減に今年こそは釣り上げてやりたい。 アイツに勝ちたい!! そんな野望を胸に、今年も穴に挑むのであった。 <<つづく>>
by knkngi
| 2009-05-01 21:18
| いきもの
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