2008年 08月 29日
ナガイのオトナガイ
9月にあるグループ展まであと約2週間。なのにエンジンかかりきらず…。
ちょうど雨も降っていなかった水曜日、思い切って刺激を受けに展示を見に行くことにしてみた。

【おべんとう箱—食器の美と技—】 新宿歴史博物館
毎日読んでる読売新聞の火曜夕刊には展示情報のページがあり、そこで見つけた気になるタイトルの展示。
新宿歴史博物館?聞いたことないなあ。
早速ホームーページを見て、そこに一つだけ掲載されていた「楼閣弁当」を見て即決。これは行かねば!
しかも、後述する行きたかったギャラリーにも近い。これはきっと運命。

地下鉄丸ノ内線の四谷三丁目駅を出る。初めて降りる駅だけど、車では何度も通ったことのある場所。
実は結構おもしろげな博物館などが点在しているのだ。
いつかは消防博物館にも行ってみたい…。

目指す新宿歴史博物館は駅から少々離れた住宅地の中にあるのでわかりづらいのか、くどいくらい親切に案内表示があったので迷わずたどり着いた。
常設展(有料・300円)には目もくれず、無料の企画展示室へ。
ロッカーも100円返却式なのがステキ☆

陳列された、お弁当箱。
…いい。当たった。来て良かった。

江戸時代から明治、大正時代に使われていたお弁当箱。
非常に機能的で、見ているだけでワクワクする。
四角い箱のスライド式のフタを開けると、キッチリと隙間なく納まる箱。
その薄いフタにはさらにフタがついていて、開けると小皿がこれまたキッチリ納まっている!何じゃコレ!

木製、金属製、様々あるけど、やっぱり心惹かれるのは金属製。
炭を入れて湧かすことのできるヤカン(銅壺)も一緒になっている「茶弁当」!
今で言うランチジャーがこんなに昔からあったとは!
「吸筒(すいづつ)」という、お酒を入れる水筒もいちいちカッコイイ。
これらのスンばらしい機能美に、最初に私のハートをガッチリ掴んだ「楼閣弁当」などはかすんでしまった。

お弁当箱に限らず、この頃の工芸ってコストとか全く考えてないんだろうか?
それとも職人たちがものすごく仕事が速かったりしたのか?
それとも一般の人達が裕福だったの?
なんでこんなにすごいものが沢山あったんだろう。
現代のお弁当箱のなんと味気ないことか!

「お弁当」という習慣は世界各国にもあるものの、パンやチーズのように加工されたものが多く、ただの入れ物感が否めない。
いわゆる「料理」を持ち運ぶのは日本だけなのだそうだ。
そういえば、一人暮らしをしていた頃に「高い弁当箱を買えば、弁当を作らざるを得なくなる」と言う理由で購入した、4〜5000円くらいしたステンレスのお弁当箱は今何処…。

とてもいい刺激を受け、非常に満足できる展示でした。
9月7日まで開催しているので、是非行ってみて下さい。
ヘボいものを作ってる場合じゃないな。やらなくちゃ。
上機嫌で15分ほど歩き、次の目的地へ。

【ヤン・シュヴァンクマイエルの世界】 The Artcomplex Center of Tokyo
こちらも初めて伺う至って普通の住宅街の中にある、ギャラリーコンプレックス(シネコンのギャラリー版)。
このブログにも何度も出てきている、チェコのシュールレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルの展示。
新作は小作品5点だけらしく、そのリトグラフの販売をネットでもしているので、行く前からどういうものか判ってしまっている。
ここ数年日本で開催されている彼の展示には全て足を運んでいるので近作は見たことあるので、正直行くかどうかも迷っていた。
ただ今回はその新作のリトグラフが値段的に買えるということと、ギャラリー自体に興味があったので行くことを決意。

結論。元々はこっちの展示がメインだったけど、やはり展示としては残念なものでした。
新作のオリジナルが5点。他には過去に見たコラージュの複製品!が数点。
夜には映像作品の上映会があるけど、私は全てDVDで持ってるし(ちょっと前にボックスを大人買い)。
物販と、上映会がメインの企画だったようです。
去年のラフォーレでの展示を見ている人は行かなくて正解だと思います。

決意通り、新作のリトグラフを4点大人買い。大人だもん。
5点目は、すでに持っている「人間椅子」という本と抱き合わせ販売だったため購入せず。
抱き合わせだなんて、やりかたが汚いぞ!!
せっかく弁当箱で上機嫌だったし、初めて作品を買ったのに、残念な気持でギャラリーを出たのでした。
弁当箱展を後にすりゃあ良かった!

あ、ギャラリー自体はおもしろい空間でした。もうちょっと駅から近ければなあ…。
帰りはJR信濃町駅まで歩く。
高校の通学と、今も週に一度の通勤に総武線を利用しているけど、初めてこの駅を利用しました。
これで総武線の都内の駅は制覇したかも!
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by knkngi | 2008-08-29 03:01 | みにいく


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