2006年 05月 21日
今日の予定は5カ所! レッツゴー展示巡り。 ■中沢研 展/ギャラリー58 ■青木野枝 展/ギャラリー21+葉 偶然にも二つとも鉄を使った作品。白い空間に黒(っぽい)鉄というところまで同じ。青木さんの作品は何度か見たことがあったけど、中沢さんの作品は初めて。 中沢さんの作品は素材感をあまり感じないせいか「空間に描いている」という感じがして、青木さんの作品はあくまでも「彫刻」な感じがした。単に質感と量感の違いなのかなあ?やっぱり素材感がある方を好きになってしまう。○を切り抜いた端材も作品にしていて、ズルイ!と思わされつつも、エコでいいとも思った。 ■Gallery Selection/ギャラリー銀座一丁目 後輩の石原明音ちゃんが出品しているグループ展。彼女は大学を卒業してからもちゃんと鍛金で作家活動を続けている数少ない一人。励まされます。そして焦ります。 「急に参加が決まったから…」なんて言っていたけど、一番存在感があったと思います。 ■小林健二「XYSTUMー怪物のはじまりー」/ギャラリー椿 次回の金属の仕事展の会場候補に挙がっていたので(企画しかやってないようなので断念)立ち寄った展示。 油彩に金属や樹脂などが使われている、絵と言うよりはレリーフに近いような作品。立体作品も数点あった。それぞれの作品には詩のような物語が添えられていて、より一層の想像をかき立てられる。マックス・エルンストのコラージュ作品みたいだ(見た目は違います)。 実は結構有名な人だったらしく(私も著書「僕らの鉱石ラジオ」を知っていた)、そう安くはない作品も半数近く売れていた。10万円以下の小作品があったら私も買いたいくらいだ。久々にかなりグッときてしまい、過去の作品集を買ってしまった。 27日(土)まで開催しているので、気になった方は是非見に行って欲しい。 ■ニキ・ド・サンファル 展/大丸ミュージアム東京 大学生のときに映画のフライヤーを集めていた中に、ドキュメンタリー映画「ニキ・ド・サンファル 美しい獣」という一枚があった。ハデハデな彫刻と綺麗な女性。結局その映画は観ていないが、その名前と作品は何となく印象に残っていた。今回、没後初の日本での回顧展だそうだ。 いや〜、なんともパワーあふれる作品。蛍光色やギラギラのガラスやラメをちりばめられた彫刻はとても可愛い。でも油断出来ない感じ。モデルをしていたこともあるというニキ本人もとてもキレイ。 女性であることにとらわれたり、それを前面に押し出している女性作家って結構いるけど、男の人でそういうのってあまりないような気がする。妊娠も出産もしていない、女になりきれていない私からすると「女ってそんなに大変かしら?」と思ってしまう。あ、もしかしてそれが一番私に足りないのことなのかも? 図録の装丁もなかなかステキだったけど、実物が強すぎて買う気になれなかった。 この展示の巡回が終わるまで那須にあるニキ美術館はお休みらしいが、是非とも行ってみたい。あと、イタリアのタロットガーデン(巨大なニキの作品が沢山ある庭園)に一緒に行ってくれる人募集!! ■鈴木まもる 鳥の巣の造形展/吉祥寺市立吉祥寺美術館 この展示を知るまで、吉祥寺美術館の存在を全く知らなかった。吉祥寺駅北口の伊勢丹7階にある。入館料100円!安い! 鳥の巣なんてせいぜい木の穴とか、枝の間に乗っかった分厚い籠みたいなものしか想像できなかった。そんな私が甘かったです。 大自然にはかないません。理にかなった形、機能を持った芸術作品です、もはや。実物もすばらしかったけど、鈴木まもるさんの図鑑のように緻密な絵もステキだった。 会場には鈴木さんご本人もいらして、私が気になっていた羊毛で出来た巣を触らせてもらうことが出来た。モンゴルの遊牧民は赤ちゃんの靴下にも使っているというだけあってフワフワだった。 今日はグッドでグッと来る展示ばかり見られて幸せです。 コーフンして長くなってしまいました…。
by knkngi
| 2006-05-21 01:46
| みにいく
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