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2009年 07月 29日
ホイホイ
玄関に中くらいサイズのゴキブリがよくでるので、ゴキブリホイホイを設置していました。
誰の仕業か、それが日曜日あたりから庭に出ていました。
屋根はオープンして、ビローンと平べったい状態に。

玄関にあった当時はホイホイとしての成果はあまりあがっていなかったようで、中くらいサイズのGが一匹と、小学校のプール掃除の時に必ず出現していたゲジ(足がいっぱいですばしこいヤツ)、それから外周には庭に出てからひっかかったであろうダンゴムシなどがくっついていました。
オープン状態で通り道に置きっぱなしになっているのは正直あまり気分の良い物ではありませんでしたが、Gが関わるものにはできるだけ触れたくないので、両親が片付けるのを静かに待っていました。

ところが今日。
なにやら大きな黒いものが捕らわれている。
それは、例年より沢山生息していると思われる、トカゲちゃんでした。
細〜くて長いシッポがべったりと張り付いている。
アゴも四肢もみごとにくっついている。
同体は浮いているらしく、私が近づくと必死に逃げようとしてのたうっていた。
同じ一つの命ではあるけど、血の通った生き物だとかわいそうに思える。
でもそのすぐ近くにGも張り付いているので、やはり手を出すことができない。

しばらくして父が庭にいる時にトカゲのことを伝えてみた。
父は気付いていなかったらしく「あ〜あ〜、何やってんだ」と言いながら救出を始めた。

ホイホイ_b0075027_3453819.jpg最初は浮いているお腹の下に車の鍵をつっこんで剥がそうとしたが、粘着力が強力すぎて剥がれない。
「イテテイテテテテ」と言わんばかりに、トカゲは口をぱくぱくしていた。
声を出せる生き物だったとしたら、相当な悲鳴をあげているに違いない。
皮膚ごとベリッとイッちゃいそうな気がして、私は見ていられなかった。

「アセトンとか、溶剤を流したら剥がれるかなあ?」
「そんなことしたら、それで死んじゃうだろ」

今度はホイホイ自体を細かくちぎっていく方法に変えて救出は続く。
粘着力はかろうじて皮膚ごとイッちゃうほどの強さはないらしく、少しずつ剥がすことに成功していた。
でもやっぱり、針みたいに細い指がちぎれたりするんじゃないかと怖くて、私は離れたところでホイホイが視界に入らないように見守っていた。

「あっ!切れた!」
「いやあーー!」
「…シッポが。」
なんだ。シッポか。
もともと自切するだろうとは思っていたのでそれは想定内。
でも、結構根元の方からイッちゃってた。あ〜あ、もったいない。
トカゲなどはシッポを自切してもまた生えてくるけど、骨は元には戻らないのだ。

その後数分格闘した結果、シッポ以外の場所は無傷でホイホイを剥がすことに成功!
やったぜ父ちゃん!
でもベタベタは体に残っているので、無事に生き抜いていけるかどうか…。

その後、手を洗うこともなく回転寿司を食べに行きましたとサ。
さすがだぜ父ちゃん!!


ちなみに屋根を閉じられたホイホイは、未だに庭に放置されているのでした。
捨ててェー!!

by knkngi | 2009-07-29 03:48 | いきもの


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